昨年、ガンバ大阪を自身の就任以来最高順位となる2位に躍進させた指揮官は、今季10試合を終えた段階で、望まぬ形で肩書を「前監督」に変えることになった。
シーズン序盤の3月、コロナ禍による2週間の活動休止で6試合が順延。暫定ではあるものの10試合を終えて18位に低迷するガンバ大阪は13日、宮本恒靖監督との契約解除に踏み切った。
事実上の解任である――。
インタビューから3時間足らずで状況は一変
5月12日に行われたサンフレッチェ広島戦では、6試合勝利から遠ざかっている相手に対して1対2で敗戦。それでも指揮官は、リカバー中心の練習を行った試合翌日、筆者が担当したある映像媒体でのインタビューで、16日の浦和レッズ戦への意気込みをこう語っていた。
「まず我々は今、なかなか勝ち星を挙げられていないのでそういった意味でも重要になるし、自分たちがホームでやるというところで、負けられない試合だと思います。思い切ってやるということに尽きる」
しかし、インタビューから3時間足らずで状況が一変。宮本監督が小野忠史社長から告げられたのは、残酷な、だが、不合理とは言えない決定だった。
始まりは2018年に鳴った一本の電話
一寸先は闇、とはよく言ったものだ。アカデミーの一期生で、出身選手としては初めてトップチームの監督に上り詰めた宮本前監督にとって、今回の決定は驚きだったはずだが、実は就任の経緯もサプライズに満ちていた。
2018年7月、当時のレヴィー・クルピ監督の解任に伴い白羽の矢が立ったのは、当時ガンバ大阪U-23を率いていた宮本前監督である。
始まりは一本の電話だった。
【解任の舞台ウラ】浦和戦に向けたインタビューから3時間弱で… ガンバ番記者が知る“宮本恒靖前監督のこだわった条件”と今後(下薗昌記) - Number Web - ナンバー
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