「1番投手」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(26)が、今季最短2/3回で2安打7失点で降板した。立ち上がりから制球が乱れ、5四死球と乱調。1回持たずに交代となった。 打者では1打数無安打。大谷が序盤に崩れ、劣勢の展開だったが、チームは9回にウォルシュの満塁弾などで大逆転。大谷の負けもなくなった。

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交代を告げられた大谷はうなずき、納得したような表情でマドン監督にボールを手渡した。2/3回、まさかの41球で降板。DH制のア・リーグでDHを解除したため、序盤で交代となれば救援陣が打席に立つ不利な展開となる。さらに打撃力の高い大谷を欠き、ダブルの痛手となるが、マドン監督は「40球までいって、これ以上は投げさせたくなかった」と理由を明かした。

次戦を見据えた決断だった。同監督は「彼を外野に回して、もう1度、打席に立たせることも考えたが、暑かったし汗もたくさんかいていた。明日、打たせることの方がメリットになるだろうと思った」。早い回での交代なら、翌日の打者出場へ状態を整えることが出来る。大谷にも「明日の起用が可能になると説明した」という。仮に長いイニングを投げさせていれば、翌日のスタメン起用は見送る方針だった。

DHが使えないこの日の試合では中盤で救援陣を打席に立たせ、野手を温存。9回に代打を2人使い、大逆転劇につなげた。マドン監督は「これがナ・リーグの試合だ」と満足そうだった。ヤ軍との4連戦は3戦で2勝1敗。大谷がKOされる波乱の幕開けから豪雨で2度中断、そして劣勢の展開から大逆転。シリーズの流れが一気に変わった。

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