◆東京五輪 陸上(31日・国立競技場)
男子100メートル予選で、今季日本選手権王者の多田修平(住友電工)は10秒22(追い風0・2メートル)の1組6着で敗退した。準決勝に自動的に進める各組上位3着に入れず、4着以下のタイム順上位3人にも入れなかった。
多田は持ち味のスタートダッシュを光らせ、序盤は先頭を争ったが、中盤以降で海外勢に先行された。五輪選考の日本選手権(6月、大阪)で初優勝。「日本選手権は緊張でガチガチになってしまったけど、五輪では過度に緊張しすぎずリラックスして楽しめればなと思っています」と話していたが、今年6月にマークした自己ベスト10秒01に迫る走りはできなかった。
今後は、男子400メートルリレーへ切り替えて調整を進める。悲願の金メダルに挑む“リレー侍”。個人種目は無念の結果となったが、雪辱の機会は残っている。
多田修平(10秒22で1組6着、予選敗退)「自分のレースが全くできなかったので非常に悔しい。隣の選手にスタートで前へ出られて、力んだ走りになってしまった。そこはもったいないなと思う。すごい緊張したんですけど、そこでも自分の走りを貫かないと強い選手ではない。また1から鍛えなおしたい。(五輪の舞台は)自分の思い通りの走れができないなという感じ」
◆多田 修平(ただ・しゅうへい)1996年6月24日、東大阪市生まれ。25歳。石切中で陸上競技を始める。大阪桐蔭高3年時に全国高校総体100メートル6位。関学大3年時の17年6月、日本学生個人選手権で追い風参考ながら9秒94をマーク。同8月ロンドン世界陸上では400メートルリレーで銅メダル獲得に貢献。自己記録は10秒01。今年6月の日本選手権で100メートル初優勝。家族は両親と弟。
日本王者の多田修平、初五輪で準決勝ならず…89年ぶりファイナリスト幻に - スポーツ報知
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