体操女子団体総合の決勝で、日本は5位だった。村上茉愛(日体ク)、畠田瞳(セントラルスポーツ)、平岩優奈(戸田スポーツク)、杉原愛子(武庫川女大)のメンバー4人で臨み、床運動、跳馬の前半2種目で合計82・415点の5位につけた。後半の段違い平行棒終了時には4位につけていた。

畠田は「予選突破はぎりぎりだったけど、決勝では堂々とした演技ができた」。杉原は「チームを勢いづける演技だができた」。平岩は「途中から緊張しました。これまでの苦しかったことを思い出して…みんなが助けてくれた」と涙ぐんだ。主将の村上は「段違い平行棒でミスをしなければメダルも見えていた。キャプテンらしい演技ができなくて申し訳ない」と話した。

予選では涙に暮れた。午前10時開始、最初の種目が平均台。体が動きにくい時間に落下の危険が大きい割り当てに予行演習を重ねてきたが、2番手で演技した杉原愛子が落下。「ポイントゲッターなのにチームに申し訳ない」と悔やんだ。4人が演技して上位3人の得点の合計でチーム得点が決まる。床運動、跳馬と1人の大きなミスはでたが踏ん張り、何とかつないだが、最終4種目目の段違い平行棒では村上、平岩が落ちた。

初代表ながら3種目でトップバッターを任された畠田瞳は「生きた心地がしなかった」と試合後に言った。それから約10時間後、後続の参加国の演技が終わり、最終結果は8位。ギリギリで決勝に進むことになった

女子日本代表のマスクにはおそろいの四つ葉のマスクチャームが飾られいる。畠田が購入したもので「幸運をもたらす葉っぱだと思っているので、見た瞬間これだと思いました」と皆にプレゼントしたものだ。杉原はお手製で五輪マークの入った髪留めを全員分作った。補欠の寺本はお守りを渡し、各自に手紙を書いた。仲間を思い合い、一致団結してきた。

仕切り直しの決勝。巻き返しを期し、64年東京大会以来のメダルを目指していた。