日本代表は中国を2-0で下し、B組2位をキープした。日刊スポーツの担当記者が日本代表について考える「Nikkan eye」は、左サイドバック(SB)にフォーカスした。

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森保ジャパンの左SBは誰なのか? 中国戦で途中出場のDF中山雄太が好クロスで伊東純也の得点をアシストした一方で、先発した長友佑都は従来の存在感を見せることができなかった。35歳への風当たりは強く、世代交代をうながす声が高まった一戦ともなった。

この試合に関して言えば、先発は長友で正解だったと思う。吉田と冨安の不在で、センターバックは板倉、谷口の急造コンビだった。国際Aマッチ132試合と経験値も高い長友でDFラインを締めるのは定石だった。森保監督は「データをとっても、パフォーマンスで批判を受けるようなものはまったく出ていない」と語る。

中山がここで結果を残したのは収穫だ。ピッチ幅を生かすポジションの特性もあり、左SBは左利きの方が利点は大きい。また、日本のSBは俊敏なタイプが多く比較的に小柄な選手が多かったが、相手クロスボールへの対応を考えれば、身長181センチのサイズはプラスに働く。中山の台頭は待望していたピースであることに間違いないだろう。

天王山となるサウジアラビア戦に向け、中山の先発起用も考えられるようになった。とはいえ、高い経験値と発言力のある長友の存在はチームの構成上、不可欠だろう。計算が立つ長友か、勢いある中山か。結果が求められる厳しい公式戦を通じ、選手層は着実に厚くなっている。【岡崎悠利】