日本高野連は17日、第94回選抜高校野球大会(18日開幕、甲子園)に出場する京都国際が大会への参加を辞退すると発表した。、近畿地区の補欠1位校の近江(滋賀)を繰り上げ出場とした。 京都国際は今秋ドラフト候補の森下瑠大投手(3年)を擁し、今大会の有力候補と期待されていた。 京都国際は14日に実施した大会前検査(PCR)を受けた31人中8人が陽性と判定。そのうち2人はその後に発熱した。陰性となった選手について、16日に再びPCR検査を行ったところ、さらに5人の陽性が判明した。 大会本部は16、17日に緊急対策本部の会議を開き、京都国際の大会参加について、新型コロナウイルス感染拡大防止ガイドラインに則り、審議。計13人の陽性者が確認されたなどから、チーム内での集団感染と判断した。

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主な高校スポーツの新型コロナ感染による辞退

◆バスケットボール 20年12月の全国高校バスケットボール選手権(ウインターカップ)では、集団感染が発生した男子の市船橋(千葉)と、男女ともに土浦日大(茨城)が欠場。入館時に発熱が認められた男子の光泉カトリック(滋賀)と実践学園(東京)は棄権となるなど、男女計7チームが欠場や棄権となった。

◆野球 昨夏の第103回全国選手権大会で、宮崎商、東北学院(宮城)の2校が新型コロナの影響で出場辞退した。宮崎商は感染者13人、保健所から濃厚接触者8人と判定され、初戦の2回戦で智弁和歌山と対戦する前に辞退。東北学院は1回戦で愛工大名電(愛知)に5-3で勝ち、初出場初勝利を挙げたが、松商学園(長野)との2回戦を前に学校の判断で辞退を申し入れた。ともに甲子園では春夏を通じ初の不戦敗となった。

◆バレーボール 21年1月の全日本バレーボール高校選手権(春高バレー)では、男子の前回優勝校東山(京都)が選手1人に発熱者がいたため棄権。これにより3回戦で対戦予定の高松工芸(香川)が不戦勝となった。