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Tuesday, March 22, 2022

【荒木大輔氏の目】大谷翔平の〝魔球〟は初球に使えば長いイニング投げられる - サンケイスポーツ

ロイヤルズ戦に先発でオープン戦初登板したエンゼルス・大谷=テンピ(共同)

【テンピ(米アリゾナ州)21日(日本時間22日)】米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が先発でオープン戦初登板し、ロイヤルズを相手に2回⅓を投げて3安打1失点だった。打者での出場はなく、最速99マイル(約159キロ)を計測。5奪三振、無四球と好内容を見せた。スプリットとチェンジアップの中間という新たな〝魔球〟も披露。4月7日(同8日)のアストロズ戦(アナハイム)での開幕投手の座へ、好スタートを切った。

大谷が「自分でもよく分かっていない」という球は、落ち方を見る限りスプリットかチェンジアップ。スピードがあるので前者に近いと思う。投手は試合で投げながら覚えていくことがあるので、おかしなことではない。

空振りを奪った球は、右打者の内側に曲がりながら落ちていた。大谷の持ち球はスライダーにしろ、カーブにしろ、右打者の外側に曲がる球。外側は見送りやすいが、内側に曲がると手を出してくれやすい。

まだ精度が高くないのであれば、初球に投げるのもいい。救援だと1球が命取りになるので難しいものの、それができるのが先発。ホームランバッターには危険だが、パワーヒッターでなければ内野ゴロか外野フライに打ち取れる可能性が出てくる。空振りすればストライク。追い込んで三振を取りたいときは、自信のあるスプリットだ。

1球でアウトを取ることができれば、球数は少なくなる。長いイニングを投げるためには、そういう使い方もある。(サンケイスポーツ専属評論家)

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