パドレスのダルビッシュ有投手(35)が3戦目の登板で今季初勝利を挙げ、日本人メジャー単独2位となる通算80勝目を挙げた。

昨季ワールドシリーズ制覇のブレーブスを相手に6回2/3を4安打1失点、8個の三振を奪った。2-0とリードして迎えた7回にソロ本塁打を被弾したが、勝利投手の権利を持って降板し、リリーフ陣がリードを守り抜いた。今季、日本人投手で白星一番乗りも果たした。試合後、テレビのインタビューでダルビッシュは「前回がひどいピッチングをしたので、今回、しっかりチームが勝つチャンスを与えられたので、すごくほっとしています。数字だけ見たらいいピッチングできたと思うが、最後3回ぐらい、結構コントロールがばらついていたので、もうちょっとしっかり投げたいなと思う」と振り返った。

ダルビッシュが快投を見せた。初回、先頭打者を空振り三振に斬ってとり、流れに乗った。打撃好調の2番オルソンに安打を許したが、この回の3つのアウトはすべて空振り三振。前回登板のジャイアンツ戦は初回に6点を失ったが、ほぼ完璧な立ち上がりを見せた。2回以降も力のある直球とキレのある変化球でブレーブス打線を封じた。7回に相手4番オズナにソロ本塁打を浴び、その後に2死二塁としたところでマウンドを降りたが、1回2/3、9失点でKOされた前回登板のジャイアンツ戦のリベンジを果たす投球だった。

ダルビッシュは試合前の時点でメジャー通算79勝。黒田博樹(ヤンキースなど)と並んで日本人2位タイの数字を残していた。1位は野茂英雄(ドジャースなど)の123勝。4位は田中将大(元ヤンキース、現楽天)の78勝、5位は岩隈久志(マリナーズ)の63勝となっている。