オリックスのエース山本由伸投手(23)が、プロ野球史上97度目(86人目)となるノーヒットノーランを達成した。直近では7日にDeNA今永昇太投手(28)が日本ハム戦(札幌ドーム)で達成しており、1カ月で2人目。4月10日に完全試合のロッテ佐々木朗希投手(20)、5月11日のソフトバンク東浜巨投手(31)も達成しており、異例と言える今季4人目の快挙となった。

チームは山本のリーグトップ7勝目で、6連敗をストップした

5回2死で6番外崎修汰内野手(29)に四球を与えるまでは完全投球だった。オリックスでの無安打無得点は12年西勇輝(現阪神)以来、10年ぶりとなった。

山本は都城(宮崎)から16年ドラフト4位でオリックスに入団し、プロ6年目。昨季は最多勝と最優秀防御率、勝率第1位、最多奪三振でタイトルに輝き、沢村賞にも選ばれた。

▽ノーヒットノーランを達成したオリックス山本由伸の話 立ち上がりはいい感じに入れました。でも今日は打たれる気がしていたので、(終盤は)すごく緊張していました。粘り強く投げていたら、点を取ってもらえると思って投げていました。みなさんの応援で実力以上の成績が出せました。感謝しています。

◆山本由伸(やまもと・よしのぶ)1998年(平10)8月17日生まれ、岡山県出身。宮崎・都城から16年ドラフト4位でオリックス入団。1年目の17年8月31日ロッテ戦でプロ初勝利。20年に背番号を43から18に変更。21年東京五輪日本代表として金メダルに貢献。同年パ・リーグの最多勝、防御率、奪三振、勝率とタイトルを独占しMVPを受賞した。178センチ、80キロ。右投げ右打ち。

▼山本が6月7日今永(DeNA)以来、プロ野球86人、97度目のノーヒットノーランを達成した。オリックスでは12年10月8日西以来で、阪急時代から9人、10度目。球団別の回数は巨人16度(12人)中日12度(12人)に次いで3番目に多い。山本が許した走者は5回、四球の外崎だけ。許した走者1人だけのノーヒットノーランは前記今永以来18人、19度目になる。これで今季のノーヒットノーランは4月10日佐々木朗(ロッテ=完全試合)5月11日東浜(ソフトバンク)今永に次いで4人目。1シーズンに4人以上達成したのは1リーグ時代の40年5人、43年4人に次ぎ3度目で、2リーグ制後は初めて。パ・リーグで3人が達成したのも初めてだ。

▼西武のノーヒットノーラン負けは5月11日東浜(ソフトバンク)に次いで今季2度目。シーズンにノーヒットノーラン負けを喫した回数は41年名古屋の4度(継投の2度含む)が最多で、2度以上は71年西鉄以来、51年ぶり6度目。2カ月以上連続は41年6~8月名古屋、71年8、9月西鉄に次いで3度目の屈辱。

▽西武外崎 真っすぐと変化球のコンビネーションが素晴らしかった。明日の試合で打てるように切り替えます。

▽西武源田 コントロールミスがなく、どの球種もコースにきっちり投げていたなという感じです。コースをしっかりついてましたし…良かったですね。

【スコア】プロ野球スコア速報>>