バドミントン女子ダブルスをけん引したオグシオペアこと小椋久美子(39)、潮田玲子(38)組。実力とスター性を兼ね備えた2人は日本バドミントン界をリードしてきた。2008年にペアを解消してから14年。2人がテレビ朝日の企画で初めて対談を行い、オグシオブームからペア解消までの道のりを本音で振り返った。
今も昔もダブルスの選手は、同じ部屋で全く同じ行動。ワールドツアーを回りながらともに戦った思い出は尽きない。小椋さんは怖い映画を2人で見て「あまりに怖すぎて一人でトイレに行けなかった」と潮田さんを頼ったことも。欧州遠征では時差対策として頑張って起きたが、2人とも寝坊。チームバスが出発してしまい、2人とも眼鏡で「車に慌てて乗り込んだ」と潮田さん。
オグシオブームに沸く国内の試合では、2人のプライドがむき出しになった。全日本総合選手権は04年から5連覇。かつて関係者だけが集い、試合が進むにつれて人が少なくなっていく内輪の競技に観客がついた。「決勝戦に向かっていくにつれてお客さんがたくさん入ってくれたるのはうれしかった」。見られることも、2人を強くした。
全日本総合5連覇を果たした08年決勝がオグシオペアの最後の試合だった。北京五輪後に抜け殻になり、万全とはいえない状態。さらに、小椋さんは大会中にケガ。満身創痍(そうい)でウオーミングアップから泣いていた。潮田さんが「最後に一番良い試合ができた」と振り返った試合。小椋さんは対照的に「玲ちゃんが引っ張ってくれていなかったら絶対に勝っていないくらい私は何もできない印象」と語り「突っ走ってきた相手が玲ちゃんで良かったという涙はあった。ペア結成からのいろいろな思い出がよみがえり、試合後も涙を流した。
別々だった高校時代からパートナーとして組み始め、ともに三洋電機に入社。1年目には小椋さんがシングルスで全日本総合を制した。「早くおぐっちに追いつかないといけない。背中を追いかけていた」と潮田さん。小椋さんがケガでリハビリをしていた時期は黙々とシングルスの練習に励んでいた。そんな当時の潮田さんについて小椋さんは「玲ちゃんは焦らされるような言葉は絶対に言わなかった」。逆に潮田さんは、ラケットを握れなくても必死にリハビリをこなす小椋さんの姿を明かす。「言葉にしなくても信頼関係は築ける」と語った小椋さんは「表面的に強いだけでなく、深いところでつながれていた」とオグシオペアを表現した。
○…日本勢のメダルラッシュが期待されるバドミントン世界選手権が今月22日から東京体育館で開幕する。テレビ朝日系列で放送され、今大会の応援キャスターには小椋さん、潮田さんの2人が就任。開幕前に行われた2人の対談は20日からテレビ朝日公式YouTube「背番号5」とテレビ朝日バドミントンの公式ツイッターなどで随時配信開始。
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【バドミントン】オグシオ、14年越しの本音(2)「深いところでつながれていた」テレ朝で初対談 - スポニチアネックス Sponichi Annex
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