◆JERAセ・リーグ 巨人4―1広島(13日・東京ドーム)
直江大輔にプロ初勝利をプレゼントするため、巨人ベンチが動き、攻撃陣が応じた。
キーマンとなったのは重信慎之介だ。初回、無死一塁で迎えると、カウント2ボールからバスターエンドランを決めた。広島先発・遠藤の心理を突いた機動力は左翼線を転々とし、一塁走者の吉川尚輝が一気に生還。技と足で奪った先制点に重信は「次につなげる気持ちでいきました。いい形で先制できて良かったです」と胸を張った。
さらに、丸の二ゴロで1死三塁とすると、第91代4番・中田翔がレフト前に2点目をたたき出した。連日の打点を稼ぎ、「打ったのはストレートです。良い流れのまま打つことができました。いい追加点になって良かったです」とフォア・ザ・チームを強調した。
さっそくの援護点をもらった直江は、カーブ、フォーク、カットと巧みに操り、直球で押した。2,3回と3者凡退で抑えると4回、先頭・菊池涼の中前安打からエンドランもからみ、1死一、三塁のピンチを背負う。だが、この日の直江は強気にインコースを徹底して攻め、粘った。西川を空振り三振、坂倉を二ゴロに斬って取り、スコアボードに「0」をともした。
守備で流れを作り、攻撃に転じた。その裏、先頭のポランコが打った瞬間に分かる一撃をライトスタンドに運んだ。3点目となる18号ソロ。6番の岡本和真は遊飛に倒れるが、大城卓三が快音を響かせた。同じく右翼席へ11号ソロをマーク。この回はパワーを見せつけ、広島を突き放した。
直江はプロ初勝利へ、1イニングずつクリアしていった。勝利投手の権利を得る5回を2奪三振の3者凡退で抑えると、6回は2死から秋山をこの試合初めて四球を与え、歩かせた。それでもマクブルームをレフトフライに打ち取り、無失点。プロ入り最多の88球を投げ終え、堂々とベンチに戻った。
7回のマウンドには2番手・高梨雄平。3連投の変則左腕は2死後、連打を浴びて赤星優志に交代。代打・堂林を二直に封じて無失点で切り抜けた。
8回は今村信貴が、9回は満を持して守護神・大勢を送り込んだ。セーブがつかない点差でも、直江の初勝利に向けてチーム一丸で臨み、待望の白星を勝ち取った。これで、今季のプロ初勝利は外国人選手を除き、堀田、戸田、赤星、大勢、平内、山崎伊に続いて7人目となった。
【巨人】今季7人目のプロ初勝利~直江大輔が救世主!4年目右腕が強気に6回無失点 - スポーツ報知
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