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秋季東北地区高校野球宮城県大会は26日、仙台市民球場で決勝と3位決定戦が行われ、決勝では東北が2―1で仙台育英に競り勝った。東北は12年ぶり33度目の優勝。仙台育英の連覇は10で止まった。
3位決定戦は、利府が7―6で仙台三を下して5年ぶり5度目の東北大会出場を決めた。
ハッブス6回無失点の好投
【評】東北が競り勝った。三回1死二塁から鳥塚の右前打で1点を先制。さらに八回2死二、三塁から山田の左前打で1点を加えた。先発ハッブスは6回無失点の好投。秋本、根岸の継投で零封した。仙台育英は7安打を放ちながら九回に1点を返すにとどまった。
▽決勝
仙台育英 000000001ー1
東 北 00100001 × ー2
「8割ピッチング」で臨む
11連覇を懸けたライバルとの接戦を制し、東北が12年ぶりの優勝をつかんだ。6回無失点と好投した主戦ハッブスは「9回を全力で楽しめたことが勝利に結びついた」と笑顔を浮かべた。
心掛けたのは「8割ピッチング」。試合前に佐藤監督に言われたといい「自分のリズムでゆったり力を抜いていけた」。1―0の六回、2死三塁のピンチでは「『抑えてやる』ではなく『守備、任せたよ』という気持ち」で一球一球を投じ、最後は最速145キロの内角直球で一ゴロに打ち取った。
七回からは今大会防御率0・00の2番手秋本が2回無失点でつなぐと、3番手根岸が九回の相手の反撃をしのぎ2―1で仙台育英を振り切った。
今夏の甲子園大会決勝は、練習の手を止めてチームでテレビ観戦したという。「ライバルとして悔しいという思いもあった」とハッブスは打ち明ける。全国王者を相手にこの日は投打で一歩も引かず、名門校の存在感を示した。
昨秋から県内無敗の仙台育英1強体制に待ったをかけ、3年連続出場の東北大会に県優勝校として乗り込む。目標は来春の選抜大会出場。縦じまのユニホームが躍動するほどに、チームはさらに強くなる。
(島形桜)
仙台育英あと一打出ず
仙台育英は好機にあと一打が出なかった。二、三、六回は走者を三塁まで進めながら無得点。東北のハッブスと秋本を攻略しきれず、九回に3番手根岸から代打下山の適時打で1点を返すにとどまった。
「相手が一枚上だった。自分たちのつなぐ野球ができなかった」と無安打に終わった山田主将は悔やむ。過去の対戦からハッブス対策として高めの甘い直球に狙いを絞っていたが「球威が予想以上に上がっていた」と言う。橋本、尾形ら甲子園優勝メンバーの左打者も切れを増した左腕秋本のスライダーに苦戦した。
「自分たちが甲子園で戦っていた間、他のチームも確実に力を付けていた」と山田主将。東北大会に向けて表情を引き締めた。
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