【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】
「延期した試合を五輪期間中にやらせろ!」「それはとても無理。無観客で行かざるを得ません」-。新型コロナウイルス感染拡大による3度目の緊急事態宣言(4月25日~5月11日・東京、京都、大阪、兵庫の4都府県)の発令を受け、対応策を協議したプロ野球12球団代表者会議(23日に非公開でオンライン開催)で、またしても阪神と巨人が衝突! 宣言期間中の主催試合の延期を主張した巨人と、無観客試合を主張した阪神は真っ向対立しました。ブレークスルー・ドラフトの導入案(阪神賛成・巨人反対)やセ・リーグの指名打者(DH)制導入案(阪神反対・巨人賛成)で対立し続けた両球団首脳。グラウンドでの激しい首位争いの舞台裏で、伝統の両球団に修復しがたい亀裂が生じています。
■延期か無観客か-割れた主張
人類史上、今世紀最大の難敵ともいえる新型コロナウイルス。ここにきてまたしても変異株が猛威をふるい、大阪府を中心とする関西圏と東京都で感染者が急増しています。こうした事態を受けて、政府は4月25日-5月11日の17日間、東京、京都、大阪、兵庫の4都府県に3回目の緊急事態宣言を発出しました。
宣言下では、社会生活の維持に必要なイベント以外は無観客が要請されることから、プロ野球12球団は即座に対応を協議。23日の夕刻からオンラインによる代表者会議を開催しました。期間中に4都府県で予定されている公式戦は計27試合(主催はヤクルト8、巨人7、オリックス6、阪神5、日本ハム1)。選択肢は2つです。試合を延期するか、無観客試合とするか-ですね。
2つの選択肢にはそれぞれ痛みや困難が付きまといます。無観客開催では入場料収入がなくなり、数試合といえども球団経営には痛手になります。延期するにしても、今季は東京五輪による中断期間(7月18日-8月12日)が設けられていて、最終戦はセが10月17日でパは同21日の予定。クライマックス・シリーズのファースト・ステージの初戦は両リーグともに10月30日ですから、雨天中止の試合を組み込んだりするので、全く余裕はありません。
【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】緊急事態宣言下で阪神と巨人が衝突! 首位争いの舞台裏で伝統の両球団に亀裂生じる… - サンケイスポーツ
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