名古屋グランパスはAFCチャンピオンズリーグのグループリーグ初戦で、マレーシア王者のジョホールと対戦し、1-0で勝利した。25日の第2戦で名古屋は韓国の浦項スティーラーズと対戦する。
今季のAFCチャンピオンズリーグのグループステージは、新型コロナウイルス感染症の影響でセントラル開催で実施することが決定。9年ぶりの参戦となる名古屋が戦うグループGはタイ・バンコクで行うことになった。16日間で6試合を戦う超ハードスケジュールが幕を開けた。
立ち上がりは名古屋が攻め込んだ。しかしピッチの悪さもあってか、持ち前のコンビネーションがやや影を潜める。東京オリンピック代表メンバーに選ばれたFW相馬勇紀も積極的なプレーでゴールを目指すが、前半18分のミドルは相手に当たって枠外に外れた。
また名古屋は判定への戸惑いもみせる。前半29分にMF稲垣祥、同40分にはMF米本拓司にイエローカードが出されると、判定を不服として抗議したマッシモ・フィッカデンティ監督にもイエローカードが出される。ピンチこそほとんどなかった名古屋だが、前半をスコアレスで折り返す。
後半に入ってもなかなか思うようにゲームを進められなかった名古屋だが、15分、ついにゴールネットが揺れる。右サイドをドリブルで持ち込んだMFマテウスのマイナスクロスをDF成瀬竣平が合わせる。これをFW山崎凌吾がカットする形になり、MF阿部浩之にパス。オフサイドと判断したジョホールの選手たちの足が止まっていたこともあり、阿部は難なくゴールに蹴り込んだ。
ジョホールの選手たちは審判に抗議するが、今大会のグループリーグはVARの導入はなし。ただリプレーを見る限り、オフサイドはなく、名古屋リードで即座に試合が再開された。
先制点が決まれた名古屋のゲーム。今季のJ1リーグ戦でも先制した試合は全勝。“ウノゼロ(1-0)”は6試合あり、堅守が今年も名古屋の代名詞となっている。グループリーグの戦いということを考えれば追加点が欲しかったが、これがマッシモ名古屋の形。後半アディショナルタイムにはクロスから同点弾を決められたかに思われたが、ファウルの判定で取り消し。1-0で逃げ切った名古屋が初戦を白星で飾った。
なお、同組のもう一試合は浦項スティーラーズがラチャブリFCを2-0で下した。この結果、名古屋は2位でのスタートになった。
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