◆東京五輪 テニス(27日、有明テニスの森公園)
女子シングルス3回戦で、世界ランク2位の大坂なおみ(日清食品)は、同42位のボンドロウソバ(チェコ)にストレートで屈し、悲願の金メダル獲得を逃した。
第1セットは序盤から相手に得点を重ねられ、0―4と一方的に主導権を奪われた。ストロークで思うように押せず、逆に左利きの相手が繰り出す角度のあるショットや意表をついたドロップに苦しめられた。凡ミスの数も、相手の4本に対し、大坂は14本を重ねた。第5ゲームはサービスゲームをジュースの末に何とかキープしたが、1―6と圧倒された。
第2セット第1ゲームに転機はあった。粘り強いストローク戦。相手のフォアハンドに対し、大坂はバックハンドでの打ち合いを嫌がらず、機を見てストレートにダウンザラインをひいた。この日初のブレイクに成功。第2ゲームは強力なファーストサーブが光り、ラブゲームでキープした。ボールをとらえる打球音も、第1セットとは別人のよう。無観客の屋内コートに、力強い音が響き渡るようになってきた。
ただ、続く第4ゲーム40―30と優位に進めたところからジュースに持ち込まれ、最後はダブルフォルトでブレイクバックを許した。つかみかけた主導権を手放し、第2セットは4ー6で勢いに乗る相手に押し切られた。
思い入れの強い舞台だった。今大会の開会式では、聖火リレーの最終ランナーを務め「間違いなく私の人生の中で最も素晴らしい名誉と成果です。この気持ちを表す言葉は見当たりませんが、感謝でいっぱいです」。母の母国。日の丸を胸に頂点に立つ夢は、かなわなかった。
大坂なおみ、3回戦でまさかストレート負け…自身初の五輪制覇ならず - スポーツ報知
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