阪神・岩田稔投手が1日、西宮市内のホテルで会見に臨み、今季限りでの現役引退を表明した。「肩の荷が下りた感じです。小学校1年から野球のチームに入って今まで32年間、駆け抜けてきました。楽しいこと苦しいこと、たくさん経験させてもらった野球に感謝です」と頭を下げた。
2005年のドラフト希望枠で関大から阪神に入団。08年には10勝をマークし、翌09年にはWBC日本代表として世界一にも輝いた。同年からは1勝につき10万円を自身も闘う「1型糖尿病患者の研究基金」に寄付してきた。
「引退を最初に伝えたのは」と聞かれた岩田は「妻です。そして大切な家族に…」と話したところで声を詰まらせて号泣。目を真っ赤にして、必死に言葉をつむいだ。
「妻は僕が1型糖尿病ということもあって、すごい食事の面であったり、生活の面も一緒に管理してくれた。うちの子供は結構、僕をいじってきたりとか、それぐらいする楽しい家族なので『もう辞めんの?』みたいな軽い感じで話してくれた。本当に感謝の言葉しかないです」と、夫人、長男、長女、次女の存在に目頭を熱くしていた。
◇岩田 稔(いわた・みのる)1983年10月31日、大阪府生まれ。37歳。大阪桐蔭高から関大を経て、05年のドラフト希望枠で阪神に入団。08年にプロ初勝利を含む10勝をマークし09年にはWBC日本代表に選出され、世界一を経験。通算200試合に登板し、60勝82敗、防御率3・38。179センチ、97キロ。左投左打。
【阪神】今季限りで現役引退の岩田稔が号泣会見「大切な家族」「感謝の言葉しかない」 - スポーツ報知
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