打撃で最も著しい活躍をした選手に贈られるハンク・アーロン賞の今季の受賞者が9日(日本時間10日)に発表され、ア・リーグでは今季48本塁打でタイトルを獲得したブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)が選ばれた。候補選手の1人だったエンゼルス大谷翔平投手(27)は選出されず、投手で史上初の受賞はならなかった。

大谷は打者で今季155試合に出場し、打率2割5分7厘、メジャー3位の46本塁打、自身初の100打点をマーク。三塁打はリーグ最多8本、OPS(出塁率+長打率)は同2位の0・965の好成績を残していた。

今年1月に86歳で死去したハンク・アーロン氏は本塁打王に4度輝くなど、通算755本塁打で打点は歴代1位の2297。同賞はアーロン氏がベーブ・ルースの通算本塁打記録を破ってから25年を記念して1999年に創設され、今年が23回目となった。

選出委員は野球殿堂入りしている8人と、今年から新たに通算219勝のペドロ・マルティネス氏(49=元レッドソックス)、通算468本塁打のチッパー・ジョーンズ氏(49=元ブレーブス)ら、実績のある元選手が加わった。また、ファン投票も考慮され、10月15日まで投票を受け付けていた。

なお、ナ・リーグの受賞者はフィリーズのブライス・ハーパー外野手(29)が選ばれた。今季は打率3割9厘、35本塁打、84打点をマーク。長打率とOPSはリーグトップだった。