北京五輪最終日・カーリング女子決勝 日本3─10英国 ( 2022年2月20日 国家水泳センター )
最高のフィフス(控え)としてチームを支えたロコ・ソラーレの石崎琴美は、万感の思いで表彰台に立った。銀メダルはメンバーによるリレー形式で掛けられ、まず石崎から吉田夕へ。吉田夕から鈴木、鈴木から吉田知、吉田知から藤沢へメダルが掛けられ、最後に藤沢から銀の勲章を掛けてもらうと、抱き合った。
43歳47日でのメダル獲得は、14年ソチでスキージャンプ個人ラージヒル銀、団体銅の“レジェンド”葛西紀明(41歳256日)を超え、冬季五輪の日本勢で最年長。「塗り替えちゃったんですよ~、みんなのおかげで。抜かれないんじゃないかと思ってます」とし、「ミドルネームに“レジェンド”入れちゃおうかなって。“レジェンド琴美”にしようかなって思ってます」と笑った。
02年ソルトレークシティー、10年バンクーバー五輪に出場。ロコが銅メダルを獲得した18年平昌は、解説者として外から見つめていた。「4年前、私はミックスゾーンで取材する立場で、4年後に表彰台に上っているのが信じられない」。ロコに加入したのは、20年9月だった。
迷いがなかったわけではない。「強い、出来上がったチームに自分が入るのが不安で、とてつもない大きな覚悟が必要だった」。それでも、再三のラブコールを送ったメンバーの熱意に押され、ともに戦う決断を下した。
主力4人に不測の事態がない限り試合に出ないフィフスだが、大会ではデータの分析に加え、深夜に行われるストーンチェックに参加。ストーンの情報をメンバーに伝える重要な役割を担う。北京の公式記録では投じたストーンはゼロだが、表彰台への道のりには必要不可欠な存在。銀の輝きは、その献身へのご褒美だった。
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ロコ石崎、ミドルネームに「レジェンド入れちゃおうかな」葛西超え最年長43歳47日メダル - スポニチアネックス Sponichi Annex
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