◆JERAセ・リーグ ヤクルト1―3巨人(30日・神宮)
巨人が昨季日本一に輝いたヤクルトに連勝した。4回、新外国人のポランコが右翼席に来日初アーチとなる先制ソロ。前日には代打を送られていた助っ人砲が、意地の一発で主導権を奪った。元巨人監督でスポーツ報知評論家の堀内恒夫氏が、ポランコの日本球界への順応ぶりについて指摘した。
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首脳陣にとって「前向きな姿勢」を持った選手は使いやすい。ポランコがまさにそういう選手だ。日本の投手や野球に自分を合わせようとしているのが、打席を見ているとよく分かる。
相手先発が石川。試合前から私にはポランコが打つという予感があった。現状のポランコは速いストレートは打てないが、石川はポランコにとってはスピードが手頃だからだ。
1試合3安打をした試合もあったが、開幕からここまで彼は「日本の投手は意外に速い球を投げる」と思っているはずだ。思う以上に手元で来ているストレートにポップフライを打ち上げる打席が何度かある。予想とは違う感覚に戸惑っているように見える。
しかし、その現実を受け止めながら、変化球を見極めボール球を振らない。この日も2四球を選んだが、スイングしてもおかしくない球にバットが止まっていた。
ゲーム数が増えていけば、感覚の違いもなくなっていくだろう。ストレートに合ってくると、他の球種にも合ってくる。そうなれば、もっと嫌らしい打者になるはずだ。日本の野球を吸収し、消化していこうとしている姿勢は、これからのポランコの日本での野球生活を助けるだろう。(堀内恒夫=スポーツ報知評論家)
【巨人】堀内恒夫氏、ポランコは日本の野球を吸収し嫌らしい打者になる - スポーツ報知
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