<プロボクシング:WBC世界、WBAスーパー、ライトフライ級タイトルマッチ>◇1日◇さいたまスーパーアリーナ
WBC王者の寺地拳四朗(30=BMB)が、WBAスーパー王者京口紘人(28=ワタナベ)から7回にTKO勝利を収め、統一王者となった。
2学年違いだが、大学時代からお互いにしのぎを削ってきた。関西大の寺地と大商大の京口。対戦成績は3勝1敗と先輩の貫禄で上回っていた寺地が、この大舞台でも押し切った。
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寺地拳四朗 | ○ | 7回 TKO |
● | 京口紘人 |
◆ラウンドVTR◆
1R
開始から寺地がスピードに乗った左ジャブで京口を突き放す。50秒すぎには右ストレート。1分すぎにも右ストレートをヒット。クリーンヒットはないが寺地のペース。京口は高いガードで前に出るが手数は少ない。
日刊採点:10-9(寺地)
2R
開始早々、寺地の右ストレートがヒット。出入りの激しいボクシングで、京口を翻弄(ほんろう)する。1分20秒すぎに京口の左ボディーブローがヒット。京口の左ジャブが伸びてきた。ほぼ互角の打ち合いも、終了間際に寺地のワンツーが2度ヒット。
日刊採点:10-9(寺地)
3R
京口がじわじわと前進。寺地はジャブを突いて距離を取る。中盤の打ち合いも一進一退でペースの奪い合いが続く。寺地のワンツーに京口は左ジャブを返す。残り1分から、寺地のロングレンジからのワンツー、右ストレートがヒット。クリーンヒットはないが、手数で寺地が上回る。
日刊採点:10-9(寺地)
4R
京口が距離を詰めて打って出るが、寺地もジャブとワンツーで距離をとる。1分すぎに寺地が左フック、京口は左ボディーブローを返す。1分半すぎから寺地が回転の早い連打で圧倒。左右フック、アッパーで、京口のあごが上がる。京口もワンツーで反撃。すごい打ち合い。終盤、寺地の右ボディーブローにに京口の動きが止まる。
日刊採点:10-9(寺地)
5R
寺地が左で30秒すぎに右ストレートで京口から先制のダウン。寺地は一気にラッシュ。1分近く連打を繰り出す。残り1分、京口もボディーブローで反撃。寺地のラッシュは止まらないが、京口の右アッパーからの連打で今度はで寺地はフラフラに。
日刊採点:10-8(寺地)
6R
両者、慎重な立ち上がり。寺地は足を使う。京口も前に出るが、打ち合わない。ともにダメージが残っているのか、ジャブを突き合う。最後まで距離を取ってのジャブの突き合いで、終わる。ともに有効打はなく、採点は難しいが、寺地のジャブがやや多かったか。
日刊採点:10-9(寺地)
7R
再びジャブの突き合いで主導権争いが続く。寺地の左ジャブ、右ストレートに京口がロープに後退。まだダウンのダメージが残っているか。寺地も強引にいかず、距離を取ってジャブを突く。残り50秒、京口の右ストレートがヒットしたが、最後は寺地の右ストレートが顔面を捉えると、京口は崩れるようにダウン。そのままレフェリーが試合を止めた。
寺地がTKO勝利で王座統一に成功。
試合前
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WBA、WBC世界ライトフライ級比較表
WBC、WBA統一戦の主なルール
WBCで採用されている4ラウンドごとの採点公開はなし。WBCで実施のインスタントリプレー(ビデオによる状況判断)は状況によって実施。またWBCの3ノックダウン(1ラウンドで3回ダウンすれば負け)はフリーノックダウン制に。細かいところではWBCで認められているスポーツドリンクが認められず水だけとなる。
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