フランス、ポールリカール・サーキットで20日、F1第7戦フランスGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がラスト2周で逆転し、今季3勝目を飾った。
2年ぶりの開催となったフランスGPは今年初の3連戦の初戦となる。予選はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得。2-3番手にメルセデスのルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタスが続き、4番手にセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)と、レッドブル・ホンダとメルセデスがトップ4を占めた。
決勝レースは53周。スタート直後の1コーナーでフェルスタッペンはオーバーランを喫し、その間にハミルトンがトップを奪った。18周目には2台の差は約3秒まで広がっていたが、ここでフェルスタッペンがピットイン。タイヤをミディアムからハードに履き替えた。ハミルトンは翌周にピットイン。同じくミディアムからハードに履き替えたが、なんとこの1周で3秒の差を逆転され、ハミルトンはフェルスタッペンの後ろでコースに戻った。
トップに立ったセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)は24周目にピットインし、これでフェルスタッペンがトップに戻った。2位はハミルトン、3位は18周目にピットインを済ませていたバルテリ・ボッタス(メルセデス)で、この3台は約1秒ずつの差。ここから16秒遅れてペレスが4位の位置にいた。
フェルスタッペンはプッシュしてハミルトンとの差を広げ始めた。しかしタイヤが最後まで持たないと判断し32周目に2回目のピットイン。ハードタイヤからミディアムタイヤに交換して、トップに立ったハミルトンから19秒遅れの4位でコースに復帰した。
これで勝負ありかと思われたが、フェルスタッペンはハミルトンより1秒から2秒速いタイムで周回。あっという間にペレスを抜いて3位に上がると、11秒あった2位ボッタスとの差をみるみる縮め、残り10周となった44周目に2位に浮上した。
この時点でトップのハミルトンとの差は4.7秒。タイヤが厳しくなっていたハミルトンだったが、スパートを掛けてその差が縮まらなくなってきた。残り5周。後ろではペレスがボッタスを抜いて3位に浮上してきた。その頃からハミルトンのペースは上がらなくなり、一旦は5秒まで広げたフェルスタッペンとの差が縮まり始めた。
残り2周。その差は0.6秒となり、フェルスタッペンは一気にハミルトンに並びかけると見事にオーバーテイク。大逆転劇を演じたフェルスタッペンはそのままトップでチェッカーを受け、今季3勝目を飾った。
2位はハミルトン、3位はペレスで、レッドブル・ホンダのドライバー2人が表彰台を獲得。4位がボッタス、5-6位はマクラーレンのランド・ノリスとダニエル・リカルド。数々のバトルを繰り広げたピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が7位でフィニッシュした。
予選で失敗し最後尾の20番手スタートとなった角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、スタート直後に2つ順位を上げ、その後もオーバーテイクを繰り返し15位まで上がってきた16周目にピットイン。その後誰よりも長い37周をハードタイヤで走りきり13位でチェッカーを受けた。
■F1フランスGP 決勝レース結果
1. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
2. ルイス・ハミルトン(メルセデス)
3. セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
4. バルテリ・ボッタス(メルセデス)
5. ランド・ノリス(マクラーレン)
6. ダニエル・リカルド(マクラーレン)
7. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
8. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
9. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)
10. ランス・ストロール(アストンマーチン)
11. カルロス・サインツ(フェラーリ)
12. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
13. 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
14. エステバン・オコン(アルピーヌ)
15. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
16. シャルル・ルクレール(フェラーリ)
17. キミ・ライコネン(アルファロメオ)
18. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
19. ミック・シューマッハ(ハース)
20. ニキータ・マゼピン(ハース)
【F1 フランスGP】ラスト2周で大逆転! レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが優勝 - レスポンス
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