巨人のドラフト1位・大勢(翁田大勢)投手(22=関西国際大)がリリーフとして起用される方針が7日、固まった。ここまでオープン戦は中継ぎとして2試合に登板して最速は158キロを計測、計2イニング完全投球を続けている。首脳陣は、昨季セットアッパーを務めた中川皓太投手(28)の開幕1軍が絶望的となったことや、延長12回の戦いに備えるなど中継ぎ陣を厚くしたい事情もあり、剛腕ルーキーに白羽の矢を立てた。
無限の可能性を秘めたドラ1右腕の“持ち場”が決まった。8日のソフトバンク戦(宇部)へ向けて移動する際の羽田空港で桑田投手チーフコーチが、大勢の起用法について言及した。「中継ぎでやってもらおうという考えです。彼は先発もできると思うし、先発から入った方がいいんじゃないかなと思っていたんですけど、状況から考えると、中でやってもらえた方がチームには大きなプラスになるという判断です」。剛球右腕は救援として開幕1軍を目指すことが決まった。
これまで大勢は2試合の実戦登板はいずれも中継ぎで圧倒的な内容を示した。特筆すべきは6日の日本ハム戦(札幌D)。大勢は7回から3番手でマウンドへ。自己最速更新となる158キロをマークするなど、1回を1奪三振の完全投球を見せた。原監督も「うちの投手の中ではとにかく一番(球の)力があると思うよ」と絶賛する。
その試合後、指揮官と桑田コーチ、阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチの3人で話し合いを持った。「リリーバーとしての役割を与えようかと。その方向で場を与えて成長していってもらおうかと3人の意思を統一した」と原監督。自ら大勢本人に、役割を伝えた。
救援となったことでやはり期待されるのは“勝利の方程式”に加わるか、だ。桑田コーチは「来週からうまく勝ち試合で行けたらいいなと思います」と開幕を見据えたオープン戦終盤からリードしている展開での起用を示唆。だが、続けて「ざっくり(試合終盤の)その辺り。中盤というものも入ってくるんじゃないですかね」とまだ中継ぎとしての役割を限定せずに、含みを持たせた。
原監督も同調する。「どこのポジションになるか、それは分からない。そういうことは言う必要はない。単純に1イニングしっかり守ってくれるのが一番のリリーフ。でも、候補者に新しい人が食い込んでくれたのはいいこと」と話すにとどめた。つまりは中継ぎの中でもより重要なセットアッパー、クローザーの座は、内容を重ねて勝ち取れということだ。特に今季は延長12回の戦いに戻る。「(救援に)厚みを持たせておくのは必要だろうね」と指揮官。守護神も務まると多くの識者も評価する能力を秘める大勢が、まずは中継ぎとして大成への道を歩む。(西村 茂展)
【巨人】ドラ1大勢の起用法決まった!原辰徳監督「リリーバーとしての役割を与えようかと」 - スポーツ報知
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